The Harmonious Blacksmith
1年半前、約20年ぶりにピアノを再開しました。
マイペースにその時々でやりたい曲をやっています。
今年挑戦した曲はヘンデルの「The Harmonious Blacksmith(ゆかいな鍛冶屋)」です。
ヘンデルは幼い頃から非凡な音楽の才能を発揮していましたが、父親は彼を音楽家ではなく、法律家にさせようと考えていました。
しかし、周りの引き立てによって音楽の勉強を続けることができたそうです。
ヘンデルはドイツで生まれ、イタリアで大成功した後、イギリスで長年活躍しました。
主にオペラなど歌劇の作曲家として有名ですが、彼の作品を上演していたロンドンの劇場が閉鎖されたため、その時期にハープシコード組曲集を作曲したそうです。
その中の1曲が「The Harmonious Blacksmith」です。
ハープシコードはチェンバロのことですが、チェンバロはピアノに比べて鍵盤が軽いです。
ですので、この曲をピアノで弾くのはなかなか大変なのです(演奏家は涼しい顔で弾いてますが…)!
またチェンバロはピアノのように強弱をつけられないので、盛り上げたい部分には装飾音符をつけます。
装飾音符のつけ方によってドラマチックになったりシンプルになったり。
譜面上には音楽的表現の指示はあまりなく、わりと演奏者に委ねられています。
この曲を聴いた時は「楽しいな、これ弾きたいな。」と軽い気持ちで選曲しましたが、実際練習してみると大変複雑で難解な曲でした。
と同時に、バロック音楽の緻密に計算された技法に感動するのでした。
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演奏動画を投稿しました
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